WEB制作に入る段階で、
これまではクライアントの意向を尊重したり、商品、サービスの提供側から伝えたい内容だけを盛り込んだ内容のサイトを作ることが多かったかと思います。
多くの制作会社でそうでした。
私も以前はそうですし、
いまだに頑固な発注者の場合は、そのようなサイトを作る事になるパターンが多々あります。
しかし、そのようなサイトを作っていると、制作前に考えた「目的」「目標」を達成できないサイトになってしまいます。
それは、本来WEBサイトの無料目的、目標を達成するのは、サイトを見るユーザ側になります。
そのため、サイトの構成、内容もサイトに訪れるユーザ目線で構築をしていかないと意味がありません。
近年サイトを制作する側が常に考えておかないと行けない重要なことです。
重要なことなのでもう一度言っておくと、「サイトの構成、内容は、ユーザ目線で、ユーザが欲しいと思う情報を的確に提供しないといけない」のです。
ユーザ目線を考える際に必要なのが、
ペルソナ(具体的な人物像)と、ユーザシナリオ(行動パターン)です。
まず「ペルソナ」とは、サイトに訪れる具体的な人物像のことです。
性別、年齢、居住地域、訪問する際の心理状態などの具体的なもので、これまで「制作スタート前にチームで共有すべきこと」の記事でも書かせて頂きました「目的」「目標」を達成するために、どのようなユーザにサイトに来てもらいたいかを明確に絞り込んでおく必要があります。これが「ペルソナ」です。
この決め方は、事前にターゲットとして架空の人物像を複数作成します。
「ペルソナ」を決めるために、サイト内でのアンケート等も有効な方法ですし、これまでのお客さんの情報をもとに傾向を見るのも有効です。
そして「ユーザシナリオ」とは、「ペルソナ」で決めたターゲットがサイト内に訪れた際に取りうる動きを予測したものになります。
訪問時にどのようなサイトから誘導されてくるのか?検索エンジンであれば、どのようなキーワードで誘導されてくるのか、その時の心理状態や、ユーザの目的などを想定する事によりサイト内のページの配置、レイアウト等も検討する事が出来ます。
このように、「ペルソナ」と「ユーザシナリオ」を考えることが、サイト構築の前にも、その後のサイトの改善にも有効ですので、しっかりと出来るようにしましょう。