激戦続く第一次世界大戦。まだあどけなさが残る17歳の青年ジャックは、英国将校として部隊を率い西部戦線へと出征する。厳格だが優しい父と、彼に無限の愛情を注ぐ母との幸せな家庭で育った彼は、環境が全く異なる毒ガスと銃弾飛び交う戦場で地獄を体験する。ある朝、突撃ラッパが鳴り響く中、彼の部隊に突撃命令が下る。数時間の激闘が終わり兵士たちは傷つきながら塹壕へと引き上げてくるが、そこにジャックの姿はなかった…。
なんとこれはほぼ実話であったらしい。。。それを考えるとさらに泣ける感動作ですね。
「ジャングル・ブック」などの作品で知られるノーベル文学賞受賞の詩人キプリングが戦闘中行方不明となった息子のために書いた詩を映像化したもので、家族愛というものが、”キム・キャトラル”演じるジャックの母の熱演などから良く伝わってきます。
有名な詩人キプリングは、第一次世界大戦当時、若者に入隊を進めるような演説をしていて、その立場から自分の息子も何としてでも軍に入隊させたかったよう。今考えると自分の息子を戦地に送るために必死になっているというのはなかなか理解できないけれども。。。
私も子供がいるので、もし同じような時代背景に同じような立場にいたらどう思うだろうと考えてしまいます。
戦場のシーンなどは他の戦争映画と比べると少々見劣りしますが、この映画のメインがその部分ではないので「よし」としようと思います。
しかしジャック本人が戦場に行きたがっている感じとその理由。なぜ父親のキプリングが息子を軍に入隊させたいのかなど、もう少しわかり易く出来ていると良いなと思いました。
【作品データ】
●2007年【英】 上映時間:95分
●監督
ブライアン・カーク
●キャスト
ダニエル・ラドクリフ
デヴィッド・ヘイグ
キム・キャトラル
キャリー・マリガン
ジュリアン・ワダム
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